「これからのローマ法王の話をしよう!?世界一受けたいカトリック講座」放送内での解説で、
バチカン市国とHoly See(聖座)の二つの組織が、
表裏一体、二つで一つのでカトリックの総本山を支えているのだと知る。
解説を聞いていて、
日本の中世の寺社勢力の「学僧と衆徒」の関係性に似ていると感じた。
つまり、聖なる部分は「聖座」(学僧)が担当し、
俗の部分は「バチカン市国」(衆徒)が担当していると理解すればいいのだろうか。
カトリックがローマ法王の統治の元にあり、正統性をヒエラルキーを伝って分け与えられているのに対して、
プロテスタントは、聖書に帰るのが基本で聖書の字句解釈で分化の傾向にあるとの説明は、
わかりやすいと思ったのだが、
法王の正統性が2,000年間崩れていないとの説明は、
ローマとアヴィニヨン(だったかな?)に法王位が分裂していたこともあり、
やや疑問があると思った。
9億人といわれるカトリック信者の内、
約50%が南アメリカに住んでいて、信者の約25%がヨーロッパにいるのに、
ローマ法王の選出する枢機卿の数は、
ヨーロッパが5割、南アメリカが2割5分になっていて、
ヨーロッパ中心主義といわれていることは知らなかった。
他にヨーロッパ中心主義と揶揄されるのは、
国際オリンピック委員会(IOC)と国際サッカー連盟(FIFA)らしい。
検索の結果によると、
ローマ法王と呼んだ場合には「バチカン市国」首長であり、
ローマ教皇と呼んだ場合には「カトリック」組織の頂点に立つ、聖座の存在を表すようだ。
追記
保守的といわれるローマ法王でもツイッターをしているんだな。
ベネディクト16世のツイッターアカウント、
https://twitter.com/pontifex